31雁坂嶺2289m・32破風山2318m
2008年5月27日・28日 費用発生:10,500円
803八王子=858山梨市905=1010西沢渓谷−1100沓切沢橋−1210水場−1310雁坂峠1320−1343雁坂嶺ー1433東破風山−1456西破風山−1518東破風山1528−1608雁坂嶺−1628雁坂峠−1640雁坂小屋(泊)550-600雁坂峠−757道の駅みとみ1006=山梨市・・・八王子
梅雨入り前に2連休を確保したので、奥秩父に位置する雁坂嶺と破風山(余力があれば笠取山もやるつもりだった)に狙いをつける。八王子発8時3分の特急「あずさ3号」で山梨市へ向かう。通いなれた中央本線。小仏トンネルを抜けて桂川の谷をさかのぼり大月に停車。なお西へ進んで行き、笹子トンネルを抜けて甲府盆地に出る。北東へカーブしながら甲府盆地を下り塩山に停車。山梨市は次である。
西沢渓谷行の山梨市営バスに乗る。車内でうとうとしているうちにバスは笛吹川の谷深くへ分け入り、やがて左手に広瀬湖を望む。新地平を過ぎて左手に道の駅を見て、終点の西沢渓谷に到着。雁坂峠へはいったんバス道路を2分ほど戻り、道の駅みとみの反対方向に雁坂峠方面の分岐がある。久渡沢の釣り場で橋を渡り、いったん短い山道を上がって再び林道を進んで行くと、頭上に雁坂道路の鶏冠山大橋が現れる。大きい橋脚を見ながら飯場あとを過ぎ、林道を道なりに進んで行くと左前方に雁坂道路の料金所とパーキングが望める。なおも林道を進み、道なりに右折してもなお林道の登り道は続く。風情のないコンクリで固められた道だ。
歩き出してから一時間ほどで沓切沢橋に至り、ここからいよいよ登山道に入る。まずは谷を高巻くように進んで行く。ナメラ沢の分岐を過ぎてなお進むと支流を横切る。二つ目の支流は飛び石伝いに渡り、少し進んで本流も飛び石伝いに渡る。そのあと沢沿いにしばらく進んだ後、ロープを補助に右岸の少し高巻き状の道へ移る。ところがここからが倒木で荒れており、前へ進むのに難渋した。崩れた箇所があり、ルートが判然としない箇所もあったが、見当をつけて無理やり前進した。古くからの峠道というが、土砂崩れで荒れていてかなり厳しい。撤退をも考えた。
やがて斜面をジグザグに上がってゆくようになって道筋は明瞭なものに戻った。ヤレヤレと思いながら高度を稼ぎ、小沢を渡る最後の水場に出る。ここで菓子パン2つの行動食。ここから高度をグイグイ上げてゆくジグザグ状の登り道。腹を据えて登ってゆく。やがて樹林帯を抜けて峠直下の草原上の道となり、なお急なジグザグ登りを耐えて、最終水場から一時間ほどで雁坂峠に着いた。ほっと一息。南側の黒金山の形が良い。ここから雁坂嶺、破風山を往復するので、不要な荷物を置いて稜線を西へ進む。緩やかな登りを進み樹林帯に入ると残雪が現れた。やっぱりと思う。五月末の標高2000メートル、まだ雪は解けきっていなかった。
トレイルを残雪がふさいでいるところもあり、そんなところではこわごわ雪上歩行。時折ズぼっと足首が埋まる事もあり難渋した。それでもなんとか目の前の緩やかな坂道を登り切って雁坂嶺に到達。山梨百名山の道標にタッチした後なお西へ進む。少し下って、残雪混じりの稜線を進む。時折立ち枯れの林を進み、緩やかに下ってゆくと東破風山との鞍部に着く。ここから急峻な斜面を一気に登る、それまでの斜度が穏やかだったぶんこたえる。深い森の中の奥秩父らしい山道を登りきったところが東破風山。破風山の頂上は東西二つあり、西にあるほうが標高が高く頂上とされているので、東破風山にザックを置いて空身で西破風山を目指す。
残雪混じりの露岩帯なので歩きづらい。顔をしかめながら稜線を歩く。時折展望の良い箇所があり、三宝山や鶏冠山、木賊山が望める。北側にも山々が連なっていたが浅間山は特定できなかった。ほどなく西破風山に到達。午後三時と押しつまっているので、タッチしてすぐ引き返す。歩きにくい稜線をしのいで東破風山でザックを回収して一休み。そのあと一気の下り。急斜面をあせらずに下って鞍部まで戻ってきた。ここから雁坂嶺へ緩やかに登り返す。時折現れる残雪がわずらわしい。四時過ぎに雁坂嶺まで戻ってきた。ここから高度を下げてゆき、眼前の水晶山が高くなって、四時半頃雁坂峠に戻ってきた。
今日の予定ははっきりしていない。雁坂小屋に泊まるか今日中に西沢渓谷に降りるか、少し迷ったが往路で通過したときに不明瞭な部分があったので、万一迷った状況で日没を迎えるリスクを考えたのと、今から降りてもバスの便がなく、タクシー代7千円程度の出費を強いられるので、雁坂小屋に泊まる事にして峠道を秩父側へ下る。10分も歩くと小屋の屋根が見えた。千葉から来た8人パーティーと同宿。平日という事で管理人はおらず、入り口の間に備えてあった毛布を敷いて横になる。あまり眠れないまま夜明けを迎えた。
夜が明けた。さて今日どうするか。雁坂山へは稜線歩き三時間あまり。雪の上を歩いた影響か、右足ふくらはぎに違和感があったのと、寝不足で体調がよろしくない。あとから後から自分を弁護する理由が出てくる。近場の山で無理をしてもしようがないので、おとなしく西沢渓谷へ降りる事を判断した。坂道を上がって雁坂峠へ戻り、峠の展望を焼き付けてから下りにかかる。ジグザグの下りはラクチンで、40分ほどで最終水場へ出た。途中鹿の群れに出くわす。なお下って行って、不明瞭な沢沿いまではあっさり戻ってきた。しばらく沢沿いに無理やり歩き、道標が見えたので強引に登山道に復帰。そのあと荒地は左側に踏みあとがあったので無理して通過。ようやく危ないところを抜けたときは安堵した。
本流を渡り、高まき道を過ぎて林道へ戻った。ここからは適当に歩ける。振り返れば雁坂嶺が望める。雁坂道路の料金所や鶏冠山大橋を見て、午前八時前に道の駅みとみまで戻ってきた。レストハウスのベンチに腰掛けて退屈な二時間を過ごし、バスで山梨市駅へ戻った。