YAMAMIX CLIMAX 2008
2008年7月29-30日(火・水)
040八王子・・・539白馬545=615猿倉705−815白馬尻小屋−1000大雪渓上1035−1240白馬山荘1304−1320白馬岳1330白馬山荘(泊)530−545白馬山荘−608三国境615−645鉱山道分岐−725雪倉避難小屋−805雪倉岳810−910最低鞍部−952水平道分岐1003−1115朝日岳1130−1203朝日小屋1210−1314イブリ山−1412五合目1420−1536北又小屋1625=1705泊1740・・・直江津1905・・・越後湯沢2009・・・大宮2049
夏休み山行、さてどこへ行こうかと考えた。去年は白根三山縦走だったから今年は北アルプスかなと考え、白馬岳・朝日岳をやろうと考えてプランを立てた。さて、いつものムーンライト信州に乗り込んで車内で眠りこけ、松本にも信濃大町にも気づかず、目が覚めたら神城であった。白馬まではあと5分である。7年ぶりに白馬で電車を降りて、猿倉行の始発バスに30分ほど揺られて、山間に分け入って猿倉到着。小屋前のベンチでおにぎりを食べていると雨が降ってきた。雨が小降りになるのを待って、7時頃まで猿倉でウダウダとして過ごしてから出発。すぐに林道に出て、鑓温泉分岐を過ぎてダート道をしばらく歩いて、終点から登山道をすこし歩くと白馬尻小屋。ここから大雪渓まではすぐである。
ひさしぶりに軽アイゼンを装着して大雪渓の登りにかかる。安全なルートには先行者の踏み跡やベンガラの粉などもまかれているので問題ないが、それでも雪の上なので気を使わないといけない。こういった道が一時間以上も続くので実に神経を使う。雨がやんで日がさしてきた。何回かつるっと滑ってバランスを崩してしまう。2回目でもしんどい大雪渓の登り。設計の上部で登山道に接続。ここでアイゼンを外してひと休み。
気を取り直して登高を続ける。しばらくは雪渓右岸のか細いトレイルをたどるが、左側の雪渓が尽きてからはグイグイ高度を上げてゆく。雪解け水の上を木の橋で渡ってからもどんどん高度を上げていって、葱平に入る。お花畑避難小屋跡を通過してだんだん傾斜がゆるくなり、しばらくすると村営頂上宿舎の建物が見えてきた。あとはそこまで適当に高度を上げてゆけばよかった。稜線に出て右折し、目の前の団地のような建物に向かって進んで行く。高山なので足取りは重いが、あそこまで登れば生ビールが待っている。
午後一時前、白馬山荘で宿泊手続きをすませたのち、白馬山頂まで歩いておく。といっても頂上まではわずか15分なのですぐに着く。7年ぶりに白馬山頂に到着。ガスで視界はよくないが嬉しい。帰りは松沢貞逸レリーフに立ち寄って白馬山荘に戻り、山荘に隣接するレストラン「スカイプラザ」(白馬にはそんなものまである)で生ビール中ジョッキ(860円)とおでん(760円)を注文。白馬登山の最大の楽しみはスカイプラザの生ビールにあるといっても過言ではない。霧に浮かぶ山々を見ながら飲むビールのうまさ。疲れた身体に染み渡る。こういうときに、生きてて良かったと幸せを感じる。
そのあと小屋の寝室でゴロゴロして過ごし、午後5時からの夕食。白馬山荘は1000名以上の収容人数を誇る日本でも最大規模の山小屋だが、食事も圧巻で、学生食堂を思わせる別棟の食堂に並んで、食券を渡してトレーを受け取り、厨房前でおかずの皿と小鉢を受け取り・・・従業員の指示で座り、ごはんと味噌汁を注いで食べる・・という状況。こういうところの食事がうまいはずはない。メインは魚の焼いたのだがパサついておりおいしくない。なめこ汁だけがまあまあの味。部屋に戻って早々に寝る。そこそこ眠れた。
翌朝、5時半に行動開始。斜面をひと登りして白馬山頂。今日は快晴で、北アルプスの名峰が見渡せ、八ヶ岳や南アルプス、遥か彼方には富士山も見える。白馬山頂から北へ向かう。ここからは初めての道である。斜面をさくさく下って三国境。ここで息を整えた後、なお左へ高度を下げて行って、雪倉岳がだんだん近づいてくる。鉱山道の分岐を分けてから、鉢が岳の東斜面をトラバースするが、雪渓が何箇所か残っていて難儀した。斜面の横切りなのですこし怖い。1箇所だけ距離の長いのがあってどうしようかと思う所もあった。なんとかトラバースが終わり、小広い斜面を下って雪倉避難小屋に到着。
雪倉岳から白馬岳方面を望む
ここから眼前の雪倉岳へ頑張って登る、40分ほどで頂上に達した。来し方の白馬岳方面の眺めが圧巻。北側はこれから登る朝日岳が大きい。何枚か写真を撮った後、北へ下りにかかる。ツバメ平までいっきに600m高度を下げる急降下だ。右手の雪倉池を見ながらガレ場の下りをしのいでしのいで、眼前の赤男山がだんだん大きくなって、最低鞍部におりつく。ここからは赤男山の左側をまく。ツバメ岩のガラ場を通過して、樹林帯を抜けて沢を渡る。ここで冷たい沢水を飲む。なお進むと小桜が原のお花畑。木道混じりのルートを進み、ほどなく水平道の分岐に出た。ここでパンの朝食。
ここから朝日岳までは標高差400mを稼ぐのだが、取り付きの登りが実にしんどかった。急斜面をグイグイ高度を上げてゆくとんでもない道である。息を弾ませながら高度計の数値を見やり、東側の妙高火山群を見やりながら高度を上げていき、ようやくましな登り道となり、そこをしのいで傾斜がゆるくなると蓮華温泉からの道を合わせ、ほどなく朝日岳に到着。ガスが出てきたので展望は得られなかった。ここでもひと休み。
頂上を後にして朝日小屋方面へ木道をたどり、斜面を下り雪渓を横切って、木のハシゴなんかも下って、小屋が視界に入り、水平道と合流してからちょっと登り返して朝日小屋に到着。時刻は正午。ここに泊るか無理やり下るか迷ったが、きょうは中学生の団体が来るからかなり混むとの由で、すこし考えたが無理やり北叉へ下ることを判断した。ポカリのペット(400円)だけ購入して朝日小屋を辞去。
雪田を何箇所か横切ってすこし下って夕日が原。霧に包まれる草原とお花畑も幻想的な雰囲気である。カモシカらしき動物を見た。中学生の団体と断続的にすれ違いながら尾根道になって、鎖場を下る。ここのは補助程度で事足りるところでさして恐怖は感じなかった。そのあとイブリ山への登り返し、数分の登り返しなのだがきつく感じた。どうにか「10合目」の標識のあるイブリ山を通過。ここからは一合下るごとに標識がある。歩きにくい沢形で岩がごろついた道を下り、急斜面に辟易しながら高度を下げていって、イブリ山から一時間ちょっとで五合目に到着。ここでパンの行動食。
ここまで来れば気合いである。樹林帯の斜面をひたすら下る。だがもうエネルギーが残り少ないので余力を残してのくだりを心がけた。高度が下がったので暑くなってきた。二合目のあたりで鉄パイブでできた短いハシゴを下り、なお北叉谷へ向かい高度をガスガス下げて行って、ようやく河原の石まで見えるようになって長い下りが終わり、吊橋で対岸に渡ってコンクリ階段の最後の登り。これが大変苦しかった。北叉小屋には三時半過ぎにたどり着いた。小屋の電話でタクシーを呼び、JR泊駅へ向かう。タクシー代が9300円。泊から東京までの電車賃より高かった。