2004年4月25日〈日) 所要時間4時間29分 費用発生 6,000円
449聖蹟桜ヶ丘・・・分倍河原456・・・506立川525・・・619大月623・・・710富士吉田725=平野800−切通峠828−920水ノ木橋931−山百合橋1001−浅瀬1030−浅瀬入口1100−中川温泉入口1140−大滝橋1200−1229西丹沢1400=1449谷峨1455・・・新松田1519・・・新百合ヶ丘1623・・・多摩センター1637
富士山麓を歩き、いよいよ東海自然歩道歩きも最難関と呼ばれている裏丹沢コースに入るのだが、平野から裏丹沢の県境稜線は長く、アップダウンも激しいため往路のときも敬遠し、サブルートの世附川コースを歩いた。平野から大滝橋までの本コースは全踏破後の2002年の正月に追加で歩いたが、行程は長く、寒さに震えながら避難小屋泊まりを強いられたこともあってあまりいい印象はなかった。この困りものの区間、復路はどうするかと考えたが、往路と同じ条件でやりたいと考え、6年ぶりに世附川コースを歩くことになった。
朝4時、このまま眠り続けたい気持ちを振り切って、自宅を出て明け方の野猿街道を自転車で進む。聖蹟桜ヶ丘から京王線の始発で分倍河原、南武線で立川と乗り換え、5時25分発の大月行きに乗る。豊田を過ぎて浅川を渡る。左窓遠くに見える丹沢の山々は頂上部分が白く光っていた。4月下旬でも降雪があったようだ。この時期季節の変わり目で日によって暑かったり寒かったりするが、今日は肌寒く、途中駅で電車のドアが開くたびに冷気が流れてきて寒さを覚える。
車内で断続的にまどろみながら、大月に到着。ここで富士急に乗りかえる。もと京王線車両の2両連結に乗りこみ、寒いのをこらえているうちにときどき意識が飛び、よく分からぬまま富士吉田に到着。標高が高く、山間の風がそれなりに吹いているので寒い。バス待合室で温かいミルクティを飲む。7時25分発の平野経由道志行きのバスに乗る。目が覚めたら左に大きな山中湖。旭が丘のあたり、空の色を映した水面には水鳥が泳ぎ、桟橋にはボートが幾艘もつながれている。旭が丘から平野までは旅館が多いところを走る。
8時、平野着。かなり寒いので、何はともあれ歩いて体を温めることにして、急ぎ足で旅館や別荘、テニスコートが並ぶ中を進んで行く。鹿鳴館という旅館の横で高指山へ向かう東海自然歩道と分かれ、そのまま車道を直進するといつのまにか道がダートに変わり、目の前の低い丘陵につきあたるところで右に折れて、グラウンドの横から登山道に入る。10分もあるかないうちに登山道が左にカーブし、そのまま道なりに高度を上げて行くと、切通峠に到着した。稜線を横切り、反対側の丹沢湖方面への下りにかかる。
6年前に来た時には雪の上を歩いたが、きょうは雪は日陰にシャーベット状のものが散見される程度であった。このトレイルはマイナーコースなので道幅が狭いが、赤テープのコースサインもあり迷う事はない。ジグザグを切りながら谷へ降りて行って、沢に降りつきしばらく進むと林道に出た。ここからバス道路の浅瀬入口までは15kmもある。きょうはもう追加の登りはないので、本気を出してゆるい下りをドカドカと進んだ。林道は多少荒れており、石が路面に散乱している箇所もあり油断はならない。
だんだん右側の谷が深くなり、高巻き状のくだりが延々と続く、ガサッと左上で物音がしたので見るとイノシシの子供が斜面を駆け上がっていった。大物でなくてよかった。日陰沢、切通沢の橋を渡りなお進むと、明神峠からの林道を合わせ、水ノ木橋に到着した。朝から何も食べていないのでここでパンの朝食。そのあとMDウォークマンを耳に当て、久川綾さんを聴きながら林道のゆるい下りを続ける。新緑の緑がまぶしい。カーブを繰り返すあたりでは意識してインをとり、最短経路で抜けるよう心がけた。意識を歩きから離していたこともあり、さくさく進んで30分ほどで次の山百合橋を渡った。
沢沿いの廃屋を瞥見して、芦沢橋を渡りなお進んで行く。このあたりまでくると何人かの釣り客とすれちがうようになる。世附峠からのルートを古い吊橋で合わせ、大叉沢と合流すると、二時間ぶりに人家が見えて、林道ゲートを抜けて、浅瀬に到着。自販機でオレンジジュースを買い、飲みながら車道歩きを続ける。すぐに丹沢湖ぞいの道となる。水面に陽光がきらめいている。30分ばかり湖岸を進むと長い落合トンネルに入る。抜けた所が浅瀬入口のバス停。
きょうの目的地は次回の日程を勘案し、バス終点の西丹沢まで歩いておこうと思う。トンネルと巻き出しを抜けると焼津(やけづ)の集落。さらに進むと丹沢湖が尽き、中川川ぞいの道となる。下る一方だったのがゆるい登りに変わって、少ししんどく感じる。ほどなく武田信玄の隠し湯として知られる中川温泉を過ぎ、なお進んで行く。いくつかのカーブを過ぎると、大滝橋を通過。4時間ぶりに東海自然歩道と合流し、トンネルをぬけてちょっと進むと天然記念物の巨木、箒スギが見える。箒沢の集落を抜け、桧洞丸への登山道を右に分けると、塗装しなおされたトラス橋を渡り、西丹沢自然教室に到着した。平野から4時間半を要した。
バスの時間まで間があったので、中川川の河原に降りて、岩の上にうつ伏せになり、トカゲをきめた。少し寒いが、岩がそれなりに陽光を受けて温まっており心地よい。こういう休日の過ごし方も良いものである。岩に寝そべりながら一時間を過ごした。