第9区 丹波ー陣屋

1998年11月8日《日》

920奥多摩=1015丹波1020−1105大丹波峠ー1200鹿倉山ー1250大寺山1310−1342陣屋ー1410麦山ドラム缶橋ー1500奥多摩湖ー1715奥多摩駅

 前回の(10区)の青梅街道長歩きのかいあって、丹波と奥多摩湖陣屋の間を歩けば、東京から信濃川上まで歩いた線がつながる。92年からこつこつ歩きためていた線がここまで長くなるとは感慨深い。青梅街道を歩くよりは鹿倉山というマイナーな山を歩いた方が面白いので、そのように計画を立てる。

 紅葉シーズンの日曜朝の奥多摩駅は登山客でごった返していた。丹波行きのバスは二台だてであった。丹波までの55分間、渓谷と湖と紅葉を存分に堪能する。鹿倉山に登るのなら終点のひとつ前の役場前で降りれば良いのだが前回の続きということで丹波から歩く。

 多摩川を渡り、役場の前を過ぎて集落を抜け林道を少し歩き、マリコ橋からは細い流れをかたわらにする気分の良い道である。少し行くと養魚池があり、細い流れを利用したワサビ田も見られる。さらに進むと見通しの良い刈り払い帯のジグザグ状の登り道である。けっこう登る人が多い。ふりかえると丹波の集落の背後に飛竜山が聳えている。ジグザグ道を登りきると樹林帯に入り、ほどなく大丹波峠。めざす鹿倉山へは左折する。しんどい登りを経て、尾根に取り付く。

 尾根の南側は大菩薩連嶺が連なり北側は木々越しに雲取山からの石尾根が見える。尾根上のコブを2つ越し、登山客で賑わう鹿倉山に到着。狭い山頂に人が密集しているので休まず東の大寺山へ向かう。

 登り返しが若干あるものの総じて下り気味の歩きよい道である。大マトイ山は気付かず通り過ぎ、鴨沢分岐を過ぎると大きな仏舎利塔が見え、大寺山にたどり着いた。塔が整備中らしく、下の林道から登ってきた重機のわだちが目につくおよそ頂上らしからぬところだが、眼下の奥多摩湖を眺めながらの昼食。

 陣屋への下りは東海自然歩道の姫次ー神ノ川を思い出させる急下降が続き、木の根にすがりつきながらおずおずと下る。樹林越しに三頭山が見える。踏ん張りながら下っているので膝が痛くなってきた。やれやれと思いつつ下降を続けると四角い物体が視界に飛び込んでくる。陣屋のドライブインの屋根である。そして最後の下りを経て、珍しいタイヤ製の階段を下り、奥多摩湖南岸の道に出て陣屋のバス停にタッチする。

 これにて線はつながったわけだが妙に物足りないので奥多摩周遊道路を歩き、麦山のドラム缶橋を渡って青梅街道に出る。そこから淡々と青梅街道を歩く。車の往来が激しく、路側帯しかないトンネル内では生きた心地がしないのでウォーキングコースとしてはすすめられない。が、歩ける道はこれしかないので我慢して歩く。

 湖の景色より車を警戒して青梅街道を歩くと小河内ダム着。奥多摩駅行きのバス乗り場には長蛇の列が出来ていたので敬遠し、奥多摩駅まで歩くことにする。ここから奥多摩駅までは「奥多摩むかし道」コースがある。水根の集落から山道に入り中山の集落を過ぎると川沿いの林道歩きである。馬の水のみ場や地蔵など、見るべきものはあり退屈しないものの、川の蛇行にきちんとつきあっているため青梅街道よりかなり長い距離を歩かされる。

 日が暮れ、眼下の青梅街道にブレーキランプの赤い河が出来る。羽黒坂を下るとほどなく南氷川の集落に出てここから日原川にかかる橋を渡れば奥多摩駅はすぐである。バスで55分のところを山越えして徒歩7時間弱。悪くない数字である。

第10区 西沢渓谷ー丹波へ

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