1999年12月3日(金) 所要時間7時間0分
518多摩センタ・・・528橋本546・・・620新横浜633・・・712三島716・・・805興津815=835但沼車庫840=900土ー925西里温泉ー1030フォッサマグナ露頭ー1115穂積神社ー1147薬師岳ー1200竜爪山文殊岳ー1244若山ー1424牛妻ー1500油山温泉ー1530油山峠ー1625栗島1643=新静岡ー静岡1811・・・小田原2010・・・多摩センタ2139=2142大塚橋ー2150大塚

季節の流れは速いのか、それとも遅いのか。ハードワークデイズに押し流されて頭のルーターがどこかおかしくなっているこの頃、今年最後の山を行うべく、本当にたまーの休みの午前四時に起き、夜明け前のオリオン座とクレセントと金星を見ながら愛宕の丘を登り、多摩センタの駅に向かう。今回はスケジュールが定まらなかったため、出来るだけ早く興津へという基本方針だけである。よってこのツアー始まって以来の東海道新幹線ご利用とあいなった。新横浜から新幹線は轟音とともに丹沢を右に見たと思ったら酒匂川を渡り小田原を過ぎ新丹那トンネルを抜けあれよという間に三島到着。ここで普通列車に乗り換え、富士山を見て、富士川を渡り、国道の向こうに海を見て、朝八時過ぎに興津。
興津は西園寺公望の別荘「坐漁荘」があったことでも知られる温暖な地だが、吹きつける浜風は冷たい。但沼車庫行きのバスに乗り、そこからの接続するバスは西里までは行かず、手前の土(ど)止まり。しかたがないので土(ど)からは興津川沿いの車道をてくてく歩いた。ウォークマンのテープ片面を聞き終わらぬうちに寺尾島から左に曲り、ほどなく前回来た西里温泉に到着。ここの露天風呂は檜製で気持ちよかったことを覚えているが、長旅前なので自重し先を急ぐ。黒川キャンプ場を過ぎると沢沿いの林道となり、それを猛然と歩き進んで行く。
沢沿いから山腹をからむ林道となり、フォッサマグナの露頭を瞥見しながら、えんえんとつづくゆるい登りを進むと、ほどなく穂積神社に到着した。ここからは久しぶりの登山道である。いきなり急坂、そして鉄階段が続く。標高の割にはえげつない山である。鉄の階段は八ヶ岳文三郎道ほどではないが赤城山駒ヶ岳より段数が多い。息を切らしつつ、断続的・連続的に出現する鉄階段をクリアし、木の階段をのぼりつめて行く。右手には富士山がきれいに見えているが当方はたいへんである。
はふーはふー云いながら竜爪山の最高峰、薬師岳に到着。だが展望の良いのはもうひとつのピーク、文殊岳の方である。ズン、と下ってまたも登り返す。文殊岳からの展望は言うこと無し。東に富士山、南には駿河湾と三保の松原、伊豆半島まで見える。東海自然歩道開始以来はじめて海を見た。一憩したのち、若山への急下降にかかる。木の階段を駆け下りたあとは斜面にロープの張られた道など、けっこうあなどれないものがある。若山は巻き道もあったがいちおう頂上を踏むことにした。そこから安倍川へのくだりもそうとう急坂で閉口した。今回は竜爪山をナメていたので運動靴で来てしまったのは失敗であった。つま先を痛めてしまう。そろりそろりと下って行くとお茶畑に飛び出す。ここで眼下の安倍川の流れを見ながらおそい昼食。
そこからお茶畑の斜面を安倍川めがけ下り、牛妻坂下のバス停に着いたのは午後二時半。帰るには早いのでもう一山越えて栗島まで行ってしまう事にする。広い安倍川を曙橋でわたり、対岸の十字路を直進して油山温泉へ入って行く。温泉旅館を3軒見送ると林道に入り、ほどなく栗島・相沢方面への東海自然歩道入口に出くわす。橋を渡り、陰気な感じのする沢沿いの登山道を進み、荒れた茶畑から物置の軒先をくぐり、金網橋を渡ると荒れた斜面の登り。あまり歩かれていない上にコースサインがほとんどないので標高200mのわりに緊張する。やっと油山峠から下りに転じ、危なっかしい斜面をしずしずと下って行く。痛むつま先をかばって歩くと、不自然な歩き方になってしまい膝やモモまで痛みを感じるようになってくる。人数制限つきの木橋を3回ほど渡ると、ひょっこり相沢温泉のリゾートホテルの駐車場に出た。西日さす中、林道を下り足久保川を渡るとバス道に出る。新静岡方面のバスが待つほどもなくやってきた。
新静岡から静岡駅までの歩きが案外面倒だった。今年は相次ぐ山行きで手元不如意になっているので予算を厳守し、新幹線もロマンスカーも使わず、自宅には午後十時すこしまえに到着した。