(コース紹介及び最も楽な登り方)上州の名峰。だが頂上直下の大洞までバスが通じており、登るだけなら楽勝の山である。前橋から赤城山行きのバスに乗り、大洞から登れば簡単である。道そのものは甘くないが、短いので結果的に楽勝である。難易度1。(5段階評価)
(登山記録)1998年10月5日(日)
843赤羽・・・1041前橋1050=1155大洞ー1208登山口ー1256黒檜山ー1326駒ヶ岳ー1400ビジターセンター1530=1641前橋
早朝に自宅を出て、朝の京王線ラッシュにつぶされ、新宿、赤羽乗換えで高崎線の列車に乗りこむ。大宮を過ぎると関東平野の面白くない地帯を列車は走る。天候はあまり良くない。どうも最近の私は雨男になっているのかしらんと思う。高崎乗り換えで、利根川を渡り前橋着。意外にターミナル然とした前橋駅前でバスを待つ。
赤城山行きのバスは平日だからかもしれぬが、前橋の市街地を過ぎると客は私を含め二人だけになってしまった。バスは赤城の山裾を曲がりくねったカーブでぐんぐんと登り、頂上部の火口湖、大沼のほとりの大洞である。
どんよりとした空の下、歩きをはじめる。まずは大沼のほとりの車道歩き。赤城神社を過ぎてしばらく歩くと車道が峠越えと湖畔一周のふたつに分岐する。このあたりに登山道の入口があるはずだと思い、あたりを見回すと細い登山道の入口と、「黒檜山まで一時間三〇分」という小さな道標を見つけた。登山道はいきなり取りつきの急登である。岩と木の根の間にうまく足を置かねばならない、しんどい道である。息を乱しつつ30分経過。体も温まってきたのでスパートをかける。どうせ先は短いので自重の必要はない。
大人数のパーティーを追い越し、一気呵成にのぼりつめてゆくと割合あっさり稜線に飛び出す。ここから黒檜山までは0.1kmである。頂上の賑わいがだんだん大きくなり、赤城山の最高峰、黒檜山に到着した。悪天のため展望はない。物足りないので復路は駒ヶ岳を回る。
階段状の急な下りを過ぎると、笹原が道をおおっていた。笹は雨に濡れているので当方のズボンもずぶ濡れになってしまった。少しいらだち、早足気味に歩き、ちょっと尾根を登り返すと駒ケ岳に到着した。そこからも尾根道を少し下ると、急下降が始まる。歩きにくい木の階段、さらにはあの八ヶ岳を彷彿させる長い鉄階段もある。この道を往路に取ったら辟易するなと思う。急斜面を下るにつれ、道は若干ましなものになり、当方もスピードを上げ、ほどなく車の音が聞こえ、大沼の車道に戻った。
覚満淵のそばにある赤城山ビジターセンターで天ぷらうどんを食べながらバスを待つ。相変わらず外は霧雨に煙っている。もう一度来ねばなるまいな、と私は思った。帰りのバスの中、私は眠りこけた。帰路はローカル色ただよう八高線で帰ることにした。群馬藤岡を過ぎるとディーゼルカーはガラガラになった。そして私はリュックのなかからパンや菓子を取り出し一人むなしい祝宴を張った。