YAMAMIX CLIMAX 2007 富士山

2007年7月24日(火)  所要時間13時間0分 費用発生:5,500円

000めじろ台=110河口湖インター=150富士山スバルライン五合目200ー232六合目ー330七合目花小屋ー525八合目太子館ー700本八合トモエ館720ー900吉田口頂上久須志神社1016ー1110本八合ー1215緊急避難所1235−1320七合目トイレ1340ー1405六合目1420ー1500スバルライン五合目=1700八王子

会社の先輩、K原さん(40代)が「富士山に登りたい」と言い出したので、富士山登頂4回の私が計画を立てた。具体的プランは私が提示した。夜中に登り始めて朝方頂上についてそのまま下山するといった「これが富士山だやれるものならやってみろ」という自分でもやりたくない計画を立てた。まあこれで無音だろうと思っていたのだが、この恐ろしい計画に乗った人が現れた。同じ会社の先輩、K沢さん(50代)だ。K沢さんは休みの日に高尾や陣馬を歩いていて相当な健脚らしい。あまりに強行軍の計画設定のためか他に賛同者はおらず、この3人で話し合って「7月24日実施!」となってしまった。もう逃げられない。そもそも富士山は一度登る馬鹿二度登る馬鹿といって、空気は薄いわジグザグの斜面が続くわ下山はげんなりするほど単調だわということで好事家の山ではない。でも親しい人に話すと、登山に興味関心のない人を含めみんなが「一度は登ってみたいと思ってるんだけどね」と言う。これが富士山の富士山たる所以なのだろう。北岳や槍ヶ岳ではこうはならない。

午前0時、京王線のめじろ台駅で言いだしっぺ、K原さんの車にピックアップされる。そのあと狭間あたりでK沢さんを拾って、八王子インターから夜の中央高速へ。河口湖インターで高速を降りて、夜のスバルラインへ。夜霧のかかるスバルラインを車はゆっくりと歩いてゆく。料金所を過ぎたあたりで鹿が見えた。午前二時すこしまえに五合目駐車場に到着。登山靴に履き替え、行動開始。まさかこのあと13時間に渡って歩き続けることになるとは思わなかった。

K沢さんK原さんのペースは速い。快調すぎてあとが心配なくらいだ。最初は緩い下りが泉が滝まで続き、そのあと登りに転じて、巻き出しをくぐって30分少々で六合目安全指導センターに到着。ここから本格的な登りである。3人がヘッドランプをともしながら、夜の富士山をえっちらおっちら登ってゆく。私は最後尾でのんびり歩いた。六合目から一時間ほどで七合目の花小屋に到着。まずまずのペース。ここで菓子パン2つの行動食。ここからは山小屋が次々に現れる。日の出館、七合目トモエ館、鎌岩館、富士一館、鳥居荘、東洋館とあがってゆく。このあたりは岩がごつごつしていて歩きにくいのだが二人とも難なくこなしてゆく。標高3000mを越えたあたりで夜明け。

s602_fujisangazou.jpg (29959 バイト)富士山八合目から見るご来光

「凄いね、東山魁夷の絵画みたいだ」K沢さんが感想を漏らす。なおも苦しい登りが続く。雲海の上にぽっかり浮かぶ奥秩父の山々、そして八ヶ岳。富士山ならではの景観である。このあたりでK原さんの歩みが遅くなってきた。足がつってしまったようである。ここから当初計画を大きく遅れたスローペースとなった。どうにか八合目の太子館に到着。

s601_fujisangazou.jpg (30811 バイト)八合目太子館でぐったりとするK原さん

「えー、あちらに見えますのが八ヶ岳であります」私は私でガイドである。そのあともけっこう苦しい斜面の登り。日が射してきたのできつく感じる。白雲荘、元祖室と小屋に着くたびに休憩をとってしまうカタツムリペースになってしまった。経験上これはヤバイと感じた。3000m以上での行動時間が長いと高山病になってしまう。

「えー、次のトモエ館が本八合目最後の小屋です、がんばりましょう」どうにか歩いて本八合トモエ館。ここで菓子パン3つとピクルスの行動食。なおきつい登りが続く。次の山小屋が八合五勺御来光館。ここで私もかなり苦しくなってきた。なんとか登って九合目の鳥居を通過。

「こんなに〜近くに〜見えるのにぃ〜、どうして〜たどり〜つけないのぉ〜」即興の詩まで出てしまう。頂上の小屋は見えているのになかなかたどり着けない。ふらふらと歩き続ける。K沢さんのペースは最後まで落ちることはなかった。午前9時頃、7時間かかってようやく吉田口頂上にたどり着いた。16年前にひとりで登った際は所要時間は4時間35分だったのだが。

P1000045.JPG (67827 バイト)苦しげな表情を浮かべて頂上にたどり着く今野氏(撮影:K沢さん)

 

久須志神社横はショベルカーがなにやら工事していたので落ち着かなかったので、頂上近くの山小屋で甘酒(600円)と味噌ラーメン(800円)で休憩。K原さんは下から持参した日本酒をうまそうに飲んでいた。そのあと頂上火口のふちまで2人を案内。

「・・えー、あれが日本で一番高い場所、剣が峰であります。つい最近まで測候所のレーダードームのあったところです。」

お鉢めぐりをするかどうか2人の意見を聞いたところ、「もう満足しました、帰りましょう」ということだったので下山道へ。ジグザグの単調な道を進み、本八合の江戸屋よこで須走口と別れ、吉田口の単調な下山道にかかる。この道はいつ通っても長いし単調だ。おまけに日差しがもろに照りつけ体力を奪う。なんとかしのいで下山道中間地点の避難所で休憩。もう私も疲労と高山病でぐったりした状態。K原さんは下山に入り持ち直してきたようだ。

なおもジグザグ道を通って仮設トイレ。その下で休憩。菓子パンを食べるが味がしない。そのあとは1回のジグザグを経てシシ岩を通過。落石防止トンネルをいくつかくぐってm、やっとの思いで六合目に到着。ここでも休んだ。ここまでフラフラになったのは最近ではあまり記憶にない。五合目まではなんでもない道なのだがしんどく感じる。泉が滝からは若干緩い登りもあったりして疲れる。午後3時頃、どうにか、スバルライン五合目に戻りついた。

やはり下から見ると凄い山である。「あの上まで行って帰ってきたんですねー」K原さんが言う。まずは良かった、とガイドは思う。

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