東海自然歩道の旅2 第7区 西里温泉→牛妻坂下

2006年5月14日(日)  所要時間3時間41分(累計:60時間26分) 費用発生:9,700円

512高幡不動・・・京王八王子535・・・町田606・・・657小田原718・・・沼津809・・・846興津850=909但沼車庫914=940西里温泉945−1111穂積神社−1154竜爪山文殊岳1200−1326牛妻坂下1338=1410静岡1505−1635熱海−1658小田原1709−新百合ヶ丘−1849多摩センター

忙しい日々だが、また東海自然歩道をやろうと思い、休みの日に朝四時半に起きる。きょうは竜爪山を越えるだけのショートコースなので、どうにも気合が入らない。計画を立てるときに、前夜に沼津か富士あたりに泊まって、久能尾まで一気に歩くプランも検討したが、ここ数日の激務で疲れているので竜爪山だけをやろうと決めた。まだ肌寒い5月の5時過ぎ、例によって京王線で八王子に出て、横浜線で町田、小田急で小田原といういつものパターンで小田原へ向かう。つまらないので車内で高杉良さんのドロドロした企業小説を読んで過ごす。

同じことの繰り返しに飽きたので、沼津行きの列車はグリーン車に乗った。リクライニングシートにふんぞり返って朝食のパンを食べながら根府川あたりの西湘の海を眺める。なかなか優雅な旅である。トンネルをいくつか抜けて、真鶴、湯河原に停車。熱海を過ぎて長い丹那トンネルを抜けたところが函南。また市街地に入って、三島に停車。つぎの沼津で静岡行きに乗り換える。悪いことに雨が落ちてきた。

まどろみながら過ごし、いつのまにか由比のあたりを列車は走っていた。つぎが興津である。ここで但沼車庫行きのバスに乗り換える。興津川ぞいをバスは走り、あっけなく但沼車庫に着いた。ここで大平行きのバスに乗り換える。ガラガラのバスは興津川ぞいにさらに山奥へ分け入って、土というバス停を過ぎてからは人家のまばらな川沿いを走って、ほどなく前回打ち切った西里温泉に到着。

てくてくと歩く。西里温泉のあたりは遊歩道や食堂などが整備され、観光地化が進んでいるようであった。黒川キャンプ場を過ぎてからは車道の道幅も狭まり、快適な川沿いの歩きであった。40分ほど進んで橋を渡ると登山道の分岐。過去の歩行ではいずれも林道で穂積神社まで歩いてしまっているので、この道を歩くのははじめてである。しばらく沢沿いの登り道をゆく。雨上がりなので木の桟道ではすべらないよう気を使わねばならなかった。やがて道は尾根の取り付きの急な登りとなった。

右側に作業小屋を見るようになって、尾根どおしのきつい登りを続けると、ほどなく林道にでて、道標に従い右折し、わずかにくだった後、また登山道に入って丸太の階段道をこらえると、上のほうに穂積神社の建物が見えた。11時過ぎに穂積神社の境内に出た。ポカリスエットを飲んでひといきつく。さて、神社の裏手から急な登りが始まる。断続的に現れる鉄製の階段に辟易しながら、高度を1000m近くまで上げる。鉄製階段と丸太階段を登りきって稜線の分岐を左折。尾根通しの道をすこし進んで竜爪山薬師岳。もうひとつのピーク、文殊岳へはさらに尾根上を10分ほど進み、アップダウンをひとつはさんで文殊岳の頂上には正午前に到着。

うっすらと霧が出てきているので、展望のよさは今回は味わえない。水分だけ補給してさっさと下りにかかる。ゆるい下りでは速度を上げるが、ロープの張られた急峻なところもあったので気が抜けなかった。若山との鞍部まで下ってからすこし登り返し、巻き道の分岐に出た。「急な斜面を横切り危険」という注記が巻き道には記されていた。巻き道を選択したが、谷筋のトラバースに何箇所かあぶないところがあった。

トラバース道を進んでいると斜面の上方から物音がしたので立ち止まりあたりを見回す。すると目の前にカモシカが斜面を降りてきた。子供を連れており、上方ではまだ物音がする。ファミリーですか困ったなと思いカモシカと対峙。

「ビイ」と彼は鳴き声を上げた。仕方がないので私は歌を歌った。

「♪うれしい歌 悲しい歌 たくさん聴いたなかで 忘れられぬひとつの歌 それはアルプの歌〜」彼らは退散した。

気を取り直して歩きにくい巻き道を進み、ほどなく若山からの道と合流し、送電線の鉄塔の前のこんもりとした丘を越えた後、安倍川への大くだりとなった。急峻なのでなかなか歩きづらい。一回だけ転んで尻餅をついてしまった。高度を下げるにつれてましな傾斜となったので、快調に下って、ようやく茶畑の一番上に出た。眼下には茶畑が広がり、そのしたに安倍川の流れ。

前回逆コースのタイム(3時間48分)を更新できるか微妙なところだったので、茶畑の中を通る車道を小走りに駆け下りて、茶畑の下まで下って牛妻の集落に入り、安倍川沿いの県道に出て、13時26分、曙橋のたもとの道標にタッチして東海自然歩道を離脱した。次回以降の日程を勘案し、中途半端だがきょうはここで打ち切る。汗はかいたがさほど疲れは感じない。13時38分の静岡行きバスで退散。この路線は東海自然歩道で3回、南アルプス南部の往復にも利用しているので目新しさはない。に安倍川沿いをバスは走り、いつのまにか静岡市街に入っていた。

静岡市内の喫茶店でおそい昼食をすませてから、15時5分発の熱海行き列車で戻りにかかる。自宅には19時ごろに戻れそうである。

 

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