26 国師岳 2592m
2007年9月9日(日) 所要時間7時間45分 費用発生:20,000円
442日野・・501高尾516・・・大月・・・甲府・・・724小淵沢748・・・829信濃川上833=905川端下−935峰越林道分岐−1000東股沢−1228大弛小屋1233−1310国師岳−1321北奥千丈岳−1355大弛小屋1410−1622峰越林道分岐−1650金峰山荘(泊)905=933信濃川上943・・・小淵沢・・・甲府・・・八王子
奥秩父の有名どころの山々で手付かずだった国師岳に登ろうとプランを立てる。この山、頂上直下の大弛峠まで林道が通じ、塩山からタクシー代12,000円をかければそこまでさくっと行けるという環境である。かつては奥秩父の中で最も登りづらい山が、この林道によってもっとも容易に登れるようになってしまったのである。しかし北海道の山ならともかくこの辺りの山でお金の力で登ってしまうのも気が咎めたので、川端下から林道を登ることにした。さいわい九月上旬に連休を確保したので、ふもとの金峰山荘を押さえた。
朝4時、自宅を出て日野駅へ向かい、中央線の始発で西へ。車内で眠って過ごし、大月、甲府と乗り換えて、寝ぼけ眼のまま長坂を過ぎて、次の駅だと思い居住まいを正す。7時24分、2週間前に来たばかりの小淵沢に到着。きょうは晴れており、このあいだ登った編笠山や権現岳が良く見える。小海線のディーゼルカーに乗り換える。甲斐小泉、甲斐大泉と八ヶ岳のふもとを登っていって、清里に停車。さわやかな高原地帯を走り、JR最高地点を過ぎて野辺山に停車。このあと列車は千曲川へ下っていって、信濃川上に停車。接続する川端下行の村営バスに乗る。日曜日にもかかわらず乗客は2人だけであった。いったん千曲川を梓山まで入った後にUターンして秋山まで戻り、左折して川端下の集落へ入ってゆく。9時5分頃川端下に到着。ここに来るのは大学4年のとき金峰山行以来10年ぶりである。高原農場を登ってゆく。
右も左もレタスレタス。収穫したレタスをダンボール箱に詰めているところも見ることが出来た。やがてレタス畑が尽きると廻目平に入り、峰越林道に入る。通行止め林道ゲートの脇を通って林道を進む。しばらくは東股沢ぞいの森の中の心地よい道が続く。30分ほど歩くと東股沢にかかる橋を渡って対岸に出、そこからはアスファルト舗装から未舗装のぐねぐねした曲がり道が続くようになる。単調なのでデジタルオーディオプレーヤーを取り出し、音楽に没頭しながら登ってゆく。林道歩きは得意なはずなのだが、それでもダラダラとした登りが延々と続くので疲れる。この林道、通行止めになっているのは工事用車両の通行の妨げになるかららしく、轍の痕は新しく、随所に大型車両のすれちがい用と思われる「待避所」の表示がある。林道に入って1時間半ほどで高度2000mに達し、魚留沢を渡るあたりで砂防ダム工事現場に出る。きょうは日曜日なので工事は休みのようであった。
現場事務所の小屋を通過してからは山肌を西へ横切る単調な道が延々と続く。そのあとターンを切って今度は東へ歩く。このあたりで鹿を2匹見た。接近するやビンという鳴き声をあげて森の中へ去っていった。あまりに単調で疲れたので、このあたりで菓子パン2つの昼食。見るべきものの少ない林道歩きというのもけっこう疲れる。そのあといくつかカーブを過ぎて、最後のターンを切って大弛峠へ向かう。ほどなく路肩に登山者のクルマを見て、道がアスファルトに変わって大弛峠に到着。金峰山への最短登山口なので30台ほどのクルマが停まっていた。登山道を国師岳方面に入るとすぐ大弛小屋。ここにザックを置き、空身で国師岳へ向かう。
木の階段で整備された登り道を行く。30分ほどで前国師。そこから階段をワンフロアぶんほど下ってすぐに三繋平の分岐。まず左の道をとって、緩やかな登りをゆくと10分足らずで国師岳に到着。展望はガスのため得られなかったが、奥秩父の2500m峰に登れたのだから嬉しい。三繋平まで戻ってこんどは右側の道を進み、ひと登りで奥秩父の最高峰、北奥千丈岳の頂上に達する。ガスってはいるが、さっき登った国師岳が見え隠れしている。頂上で一息ついたあと、三繋平へ引き返して、大弛へもどりにかかる。前国師からの下りを過ぎて、帰路は夢の庭園経由のコースを取る。所要時間はさして変わらないし、夢の庭園とはいかなるところか見てみたかった。
夢の庭園は名前はロマンティックだが、実態は低木に巨岩が散在する変わり映えのしない斜面であった。白い木の階段が余計なようにも感じる。ここまでクルマで入った観光客なら夢の庭園と感じなくもないだろう。14時少し前に大弛小屋まで戻ってひと休み。小屋のコーヒー(300円)でひと休み。裏手の沢水を使っているのでうまい。このあとは2時間以上の林道下り。ギアをニュートラルに入れて惰力で下るようにしてもしんどいものはしんどい。ターンを繰り返して、そのたびにきっちりインを取るようにして下り、工事現場を通過。そのあとほどなくして短いジグザグカーブの連続。2回ほど斜面をショートカットして短縮。
16時頃、ようやく東股沢まで戻ってきた。あとはアスファルト道をゆくだけ。林道ゲートを過ぎて西股沢にかかる橋を渡ってようやく峰越林道の分岐まで戻ってきた。ここで左折し、今日の宿、金峰山荘へ最後の歩き。最後に緩い登りが続くので幾度も立ち止まった。16時50分、どうにか金峰山荘に到着。2階の八畳間に崩れるように倒れこむ。風呂に入ったあと、18時からの夕食。ローストビーフなんかもあったが、いまいちぱっとしない内容えであった。品数が多ければいいというものではないと思う。特産のレタスは食べ放題であった。
翌朝起きたら雨が降っていた。天候と体調によっては山梨百名山の小川山をやろうとも思っていたが、この雨では無理だし疲労が取れていない。まあもう一度来ればいいわなと思う。宿のクルマで信濃川上まで送ってもらう。レタス畑を囲む山々にたなびく霞雲。信濃川上からは列車を乗り継いで昼ごろに八王子に戻った。