20 乾徳山 2031m ・21 黒金山 2232m

007年6月2日(土) 費用発生 8,500円 実働7時間29分

509高幡不動・・・北野・・・高尾543・・・大月622・・・652塩山654=718乾徳山登山口718−900扇平−953乾徳山1000−1007水ノタル−1045笠盛山−1127黒金山1147−1207牛首ノタル−1345西沢渓谷遊歩道−1447西沢渓谷バス停1510=1527笛吹の湯1557=1635塩山1704・・・1810八王子

塩山の北に、乾徳山という日本200名山にも入っている雄峰がある。奥秩父前衛の2000メートル峰なのだが、頂上近くが岩場で、クサリの登高をせねばならないところである。近くにこんないい山が手付かずに残っているのも何なので、かねがね登ろうとプランを暖めていた。乾徳山の北2.5kmにある黒金山も山梨百名山に選ばれており、この2つを一気に登ろうと思った。

高幡不動発5時9分の京王線で西へ。高尾から中央本線でいつものように西へ。大月で甲府行きの列車に乗り換え、笹子トンネルを越えて甲府盆地に入っていって、6時52分、塩山着。乾徳山行きのバスはデータイムしか走らないので行きはタクシーに乗らざるを得ない。乾徳山登山口まで運んでもらって4,180円。まあ仕方ないと考える。まずは山肌をたんたんと登ってゆくベーシックな登り。林道と交叉してしばらく登って銀晶水の水場。今日は先が長いので自分のペースでたんたんと登りを続ける。

高度計の数値を見ながら進む。錦晶水を過ぎて傾斜がやや緩くなる。国師ヶ原を横切っているのか。ほどなくあたりが開けて乾徳山頂上部の威容が望める。ほどなく四方から道を集める四辻に出た。っこは直進して扇平をめざす。ほどなく傾斜がやや急になり、斜面を一気に稜線へ登り、月見岩を過ぎてなお登ってゆくと扇平に出た。まだ午前九時である。ここからしばらくは樹林帯の登りだが、だんだん岩混じりの急峻になってきて、右手のストックが邪魔になってきたのでザックにしまう。慎重に手を使って岩場をクリアしてゆく。ほどなく足場どりが少し難しい箇所にでたので、両手でホールドをとってエイヤッと登ろうとしたら、頭を思いきり岩にぶつけた。とても痛かった。

頭上を確認してから登らないか普通、それでも百名山登頂者ですかと自分に腹を立てながらなお慎重な動作で斜面を登ってゆくと、目の前に岩の壁と鎖が現れた。最初のは難所が2段になっていて、それぞれ鎖がかかっている。ここのはなんとか鎖は補助程度で足場を確保して登ることができた。そのあとなおもアドレナリンガ出まくる岩また岩の稜線を進んでゆくと、最後の難関、天狗岩の登りである。10mくらいの岩壁に鎖が1本垂れ下がっている。こういうところ私は大の苦手である。ルートを良く見れば岩の裂け目や出っ張りでホールド・スタンスは見えるのだが、どうも恐怖にのまれてしまい、ここを本当に登るのかなどと思ってしまう。

鎖にすがって岩壁を登る。ほとんどアスレチックである。胸がどきどきと鳴る。ここまで鎖に全体重をかけた経験もあまりない。長い鎖の後半は、スタンスが見えてきたので鎖は補助程度にすることができた。登りきったところが乾徳山頂。岩がゴロゴロ積み重なっている。甲府盆地方面の眺めが良い。まだ足が震えているので頂上で5分ほど休んでから反対側の水ノタル方面へ。降り口がわからなかったが、今日は土曜日、先行する登山者の後についていって事なきを得た。反対側の下りも岩混じりで2箇所短い鉄梯子があったりで油断がならなかった。7分ほどで下山路を分ける水のタル。黒金山方面へは直進する。

ここから道の様相が変わった。岩混じりの道が尽き、奥秩父らしい深い原生林の中の、なだらかな尾根を進む。あまり歩く人がいないせいか、ルートが判然とせず、コースサインを良く見てルートを確認しないといけない。赤いナンバープレートが黒金山まで(1−70番)ふってあって、大いに助かった。今回の山行ではこの尾根歩きが一番印象に残った。静かな山旅を楽しむことができた。

やがて道がやや急なのぼりに転じたなと思ったら、あっけなく中間のピーク、笠盛山。水ノタルから45分ほどで到達した。そこからもなだらかな登り気味の原生林の中を淡々と歩く。やがて黒金山へののぼりに転じ、やや展望のきく箇所に出た。左前方に大ダオ方面のなだらかな稜線が見え、来し方をふりかえると笠盛山、そして乾徳山のとんがり頭。

なおのぼりを続けると、大ダオからの道を合わせた。階段状の登りを過ぎて、ほどなく黒金山頂上に出た。北側の展望が良い。国師が岳の稜線はガスに覆われていたが、谷を隔てて続く国師が岳、東梓、富士見、ミズシと続く緑の山々の連なりが」たいへん印象に残った。大展望を楽しみながら菓子パン3つの昼食。

下山は西沢渓谷へ向かったが、思ったよりきついものがあった。しばらくは順当に高度を下げて牛首のタルを通過。そのあとはアップダウンが続き結構苦しかった。疲れた状態での登り返しは応える。ほどなくシャクナゲの花が目に付くようになった。この道もやや荒れており油断がならない。なかなか標高1900を割らないなと思っているうちに、いきなり道が急降下となった。ここまで急峻だと足任せに高度を下げることができない。木の根にすがりながら、慎重に高度を下げてゆく。一度だけ倒木に足を取られて尻餅をついてしまった。

しかめ面をしながら急な下りをこらえて、黒金山から2時間ほどで、ようやく西沢渓谷の遊歩道に出た。あとはもう一般観光客も来ている傾斜のない森林軌道あとの遊歩道である。時々ちらと見える滝を望みながら進む。渓谷越しに見える木賊山と鶏冠山の岩峰が荒々しい。ほどなく林道にて、ひと下りしてネトリ橋を渡る。あとは笛吹川左岸の道を適当に歩けばよかった。雁坂道路の下をくぐり、午後3時少し前に西沢渓谷バス停に到着。さすがにくたびれた。自販機のアクエリアスを2本立て続けに飲む。

西沢渓谷バス停からは従来の塩山行きバスのほか、山梨市駅行きの市営バスが運行されていた。15時10分の山梨市行きバスに乗り、笛吹の湯に立ち寄り山行の汗を流してから塩山行のバスに乗り換えて塩山へ。2階建て電車の「ホリデー快速ビューやまなし号」で帰宅した。

 

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