夏の山なら北アルプス
燕岳2763m 大天井岳2922m
2007年8月6−7日(日) 費用発生:30,000円
040八王子・・・504穂高=600中房温泉611ー801富士見ベンチー830合戦小屋845−937燕山荘946−1015燕岳1025−1050燕山荘1115−1308大天荘分岐−1340大天荘1350−1400大天井岳1410−1420大天荘(泊)552-608大天荘分岐−757燕山荘810−840合戦小屋850−906富士見ベンチ−1020中房温泉1125=1220穂高1239・・・松本1357・・・1601八王子
ここ数年、毎年のように北アルプスに足を運んでいるので今年も行こうと考えた。北アルプスの魅力はその高山的雰囲気と山小屋などの設備の良さである。さて、百名山しばりがなくなったので、百名山以外の北アルプスの山々でまず登らねばならないのが燕岳であろう。なぜこんな個性と魅力ある山が百名山に選ばれなかったのかは腑に落ちないところであるが、近くに立つ大天井岳とセットで一泊二日で登る計画を立てた。
八王子発0時40分の夜行快速「ムーンライト信州」車内で眠りこけ、翌朝5時過ぎに穂高に到着。常念や燕方面の登山者がいっせいに下車。この人数が燕岳の人気の高さを物語っている。中房温泉行マイクロバスに乗り継ぐ。バスは山奥へ分け入っていって、6時頃に中房温泉に到着。早速登りを開始。まずは取り付きの急な登り。登り始めて30分程度で尾根に乗ったところで第1ベンチ。このコースはご丁寧に最初の小屋の合戦小屋までの間に第一・第二・第三・富士見の4つのベンチが設けられている。なお高度を上げていって、荷物運搬用リフトの下をくぐって少し進んだところが第二ベンチ。このコース、北アルプスの入門としてとても人気が高いのか、すれ違う人、ベンチで憩う人が多い。
急峻な道を順当に高度を上げていって標高2000を越えたところが第3ベンチ。なおも苦しい登りを続け、富士見ベンチを通過。なおも顔をしかめながら高度を上げてゆくと、「合戦小屋まであと7分」という標識が現れ、つぎに「合戦小屋まであと3分」という標識が。ほどなく小屋のリフトの回転音が聞こえてきて、合戦小屋に到着。宿泊はできず休憩オンリーの小屋なのだが、名物のスイカ(800円)を食べる人が多い。小屋脇のテントに冷水を張った大きなシンクがあり、その中にいくつかのスイカと桃(ネクタリン)がたぷたぷと浮いており、傍らにはスイカ切り包丁を持ったお兄さんが待機しているという状況である。ここでDAKARAのペットボトル(350円)を飲んで一息。
合戦小屋から樹林帯が尽き、日が射してきたのでかなりきつくなった。ほどなく目の前に燕山荘の建物が見えてきたが、そこからが長かった。照りつける太陽光線に辛抱しながら高度を上げていって、なんとか燕山荘に到着。小屋の大きさが尋常ではない。ここに荷物を置いて燕岳頂上を往復。奇岩の林立する白い稜線を歩く。西側は槍ヶ岳、野口五郎をはじめとする裏銀座の山々の眺めがすばらしい。ほどなく眼前のピークに取り付いてひと登りしたところが燕岳山頂。標柱はなく、傍らの石に燕岳山頂2763mと刻まれているのみである。
燕岳山頂で槍ヶ岳をバックに
燕山荘に戻って苺ミルク(650円)で一息。凍らせた苺に牛乳をかけた代物だが美味しい。ここからは表銀座コースの尾根歩き。槍ヶ岳と北鎌尾根が息を呑む眺め。25分ほど稜線を歩くと蛙岩。そのあと大下り。いったん鞍部まで降りてから登り返すといういやらしい道である。ルートが尾根の左側をまいているところでは風がないのでひときわ暑く感じられる。登り返して稜線に出て、眼前の大天井岳が大きくなって、槍を隠す。そのあとひと下りして、ちょっとだけ鎖場を下っておりついた鞍部が切通し。右手の岩にこの道を切り開いたおっさん(小林喜作さん)のレリーフがある。鞍部からちょっと登り返したところで道は二つに分かれる。右手は裏銀座、左手が大天井岳頂上方面へ。こんかいは左手の道をとる。
燕岳から燕山荘、右奥に大天井岳
分岐から30分ほど、岩のガラついた斜面を上がっていって、午後2時前に大天荘にたどりついた。ひといきついたあと、大天荘横から頂上へ緩い斜面を上がっていく。頂上まではゆっくり歩いても10分かからない。槍と北鎌尾根の眺めが圧巻。大天荘に戻り、宿泊手続きをする。なんとここの小屋は夕食のメインが肉か魚かを選べるのである。17時半からの夕食は鳥のから揚げあんかけ、白菜と野沢菜の漬物など、大変うまかった。やはり山小屋の食事は(競合が激しいのか)北アルプスが断然うまい。睡眠薬代わりに缶ビール(500円)を飲む。そのあとは談話室の漫画を読み漁り、8時過ぎに就寝。
翌日は6時前から来た道を引き返す。常念乗越コースも考えたが、下山後のタクシー代が高くつきそうなのと、温泉につかれることを考え、往路を戻ろうと考えた。あっさり喜作レリーフまで戻って、鎖場を通過して尾根歩き。裏銀座の山々を眺めながら快適な尾根歩きであった。鞍部からの大登りが若干こたえたが、すぐもとの尾根歩きに戻って、蛙岩を通過し、燕岳がだんだん近づいて、燕山荘に戻った。あとはくだる一方である。
右折して30分ほどで合戦小屋。ネクタリン(300円)をかじる。このすっぱさがいい。あとは樹林帯のくだりを淡々とこなすだけである。登ってくる多くの登山者とすれちがいながら、富士見ベンチ、第三ベンチ、第二ベンチと約15分おきに通過して、10時少し前に第1ベンチまで戻ってきた。気合を入れなおして最後の急下降をしのぐと、眼下に中房温泉の建物が見えてきた。10時20分、中房温泉に帰着。温泉に漬かって生き返る。そのあとマイクロバスで穂高へ戻る。1泊2日で北アルプスの名峰2つを踏破できて満足いく山行であった。