2004年3月28日(日) 所要時間8時間24分 費用発生 9,100円
106小田原・・・157富士521・・・609井出610−642源立寺−822思親山−901佐野峠−950上佐野957−1226稜線コル−1247長者が岳1257−1343田貫湖−1434猪之頭中学校−1443猪之頭バス停1522=1617富士宮1631・・・沼津・・・熱海・・・・小田原1817・・・新百合ヶ丘・・・・1947多摩センター
3月はスギ花粉が猛威を振るうのだが、今年は前年の冷夏の影響で花粉の飛散量がすくなく、鼻をかむ回数も例年の10分の1程度であった。1月以降山に行っていないので、またぞろ旅への思いが湧き上がってきている。東海自然歩道の続きをやろうと思って暮夜、時刻表をひもとくが今回のプラン作成には苦心した。一日の休みで最終バスに乗りそこなうと大変な事になるので、早く登って早く歩ききってしまうあまり感心しないプランとなった。
最近「働かされ過ぎ」でハッキョー寸前に追いこまれており、仕事疲れでこのまま寝てしまいたい衝動を振り切って、多摩センター駅に向かう。いつものように小田急を乗り継いで小田原へ。ここで1時6分発の快速「ムーンライトながら」に乗りかえるが、きょうは土曜日で青春18きっぷ期間中とあっては座れるはずもなく客室の隅っこでうずくまって50分、列車は富士に着いた。往路のときもそうだったが、身延線の始発まで2時間以上も待たねばならない。駅前のチェーン居酒屋に入る。土曜の夜なので酔払いが高吟談笑しており落ちつかない。
赤ワインをちびちび飲みつつ、コーンバターを一粒ずつ口に入れて午前5時の閉店直前まで粘り、そのあとコンビニでおにぎりやドリンクを買いこみ、駅に戻って5時22分発の甲府行きに乗る。眠いが意識を切ってしまうと井出を通り過ぎてしまう恐れがあるので、本をよみながらじっと待つ。富士宮から列車は鄙びた所を走り、富士川の広い眺めと山裾の間をぬって走り、6時9分、井出駅に着いた。
踏切を渡って、カーブを繰り返す車道の登りを耐える。久々の歩きで前夜は寝ていないので苦しい。車道の登りが一段落つくと、八木沢の集落に入り源立寺の前を通過。お茶畑と民家の点在する集落をのぼっていって道標に従い、山道に入る。時折丸太階段ではっきり高度を稼がされるしんどい道であった。左側は木々の間に富士川やその背後の篠井山も見える。そのあと登山道は林道とついたり離れたりを繰り返し、また山道に入ってどんどん高度を上げて行く。
高度750を越えると内船方面の林道と交叉し、そのあと相の山の西側をトラバースしつつ徐々に高度を上げて行く。いったん登りがゆるやかになって、最後は丸太階段の登りでようやく思親山に到着。富士川から2時間12分のノンストップだったので息が乱れる。ここで富士山を眺めながらおにぎりの朝食。きょうは雲のない快晴で、ポカポカ陽気が心地よい。先はながいので眠いが頑張って前へ進むことにして、佐野峠へのくだりにかかる。丸太階段とゆるやかな斜面の下りを3回繰り返すと、かなりの段数の丸太階段で一気に佐野峠に下る。膝が痛くなってきた。
佐野峠で林道と交叉するが、すぐに右手の登山道を下る。崩壊地を鉄製の階段や真新しい木の階段で下るなど、5年前の記憶と違う箇所がいくつかあったが、あとはジグザグの下りを経て、小沢を渡り、高巻き道を経て再度ジグザグの下りをこなすと上佐野の集落におりついた。集落内を突っ切り、栃広橋を渡って長者が岳の登山口で息をととのえてから長い長い登りに挑む。思親山を登った後で疲れていると思うので、わざとゆっくり登るよう心がけた。
谷沿いの緩やかな登りから山腹をトラバース気味に高度をあげてゆく長い登りが続く。西側は篠井山や七面山などが残雪を残し、その奥には南アルプスの山々が白い頭を突き出している。眼前には長者が岳の稜線が見えているが、そこにたどりつくにはいくつもの谷を迂回して回りこまねばならなかった。整備はされているが、あまり歩かれていないコースなので慎重に歩かねばならない。
登山口から2時間が経過し、集中力が切れて来たのでここで昼食にしようと思う。苔むす路傍の岩に腰掛け、甘いパンをほおばる。ミネラルウォーターでパン3つを流しこんだ後、気分転換にMDウォークマンを耳にはめ、KOTOKOさんを聞きながら歩きを再開した。ほどなく道がジグザグを切りながら高度を稼ぐ道になって、3曲目の歌を聴いているうちに稜線に出た。左折して長者が岳方面の道を進む。すぐに稜線上の苦しい登りがあったが、それをしのぐとあとは緩やかな登りがつづき、ようやく長者が岳の頂上にたどりついた。東側の富士山が大きい。これまでのように間にさえぎる山がそびえていないのでなおさらそう感じる。ついに富士山の真横まで戻ってきたかと感じる。
頂上で一休みした後、所々残雪が散見される道を眼下の田貫湖めがけ下って行く。階段の下りがメインなので高度はガンガン下がる。斜面は適当に下って、40分ほどで田貫湖の脇に出た。左折して小田貫湿原の前を通過し、沢を渡ってほどなく猪之頭の集落に入る。5年前と同じ自販機でレモンスカッシュを買い、飲みながら進んで行く。雪をまとった富士山は見るたびにため息が出る。こんなものを毎日眺める事の出来る猪之頭の人がうらやましい。
富士山を 望みて歩く 猪之頭
陣馬の滝入口を過ぎて、林の中を北に進んで行くと猪之頭中学校に出た。このさき確実な離脱ポイントが本栖湖までないので、ここで打ち切って県道に出てちょっと南下し、猪の頭バス停に出た。15時22分発の富士宮駅行きバスに乗る。バスは富士山麓の景色のいい所を白糸の滝へ向けて下って行くが、もちろん私は眠りはじめた。