2003年1月8日(木) 行動時間3時間48分 費用発生5,670円
541多摩センター・・・555新百合ヶ丘・・・655小田原718・・・901静岡907=牛妻坂下945−1050若山分岐−1140竜爪山(文殊岳)1154−穂積神社1221−1333西里温泉(寺尾島バス停)−1340やませみの湯1426=但沼車庫1500=1516興津1521・・・沼津1612・・・1729茅ヶ崎1731・・・1840橋本1848・・・1855多摩センタ
年が明けて、より困難で先行きは見えない2004年の幕明けとなった。今の時代、安定という言葉は幻想に過ぎないと思われ、かかるサヴァイバル時代に年間30回以上も山に行くということは現実逃避か、ミライの暗黒を予感して今遊ばなくていつ遊ぶのか的な考え方に支配されているのか。まあこの東海自然歩道奇行が終わったら精々頑張らねばならぬとは思うが。
このあたりまで戻ってくると、夜行日帰りだと静岡の駅あたりで夜明かしを強いられ、厳冬期にそんな事はしたくないと考え、また青春18きっぷが2日分残っており、新幹線を使うかどうかを含め、選択肢が多くプラン策定に迷ったが、今回は竜爪山越えのみのショートコースなので、お金のかからない全区間普通列車利用という計画を立てた。朝5時に起きて夜明け前の多摩ニュータウンを歩き、多摩センターへ向かい、いつものように小田急の券売機に720円を放りこむ。
新百合ヶ丘で乗換え、車中で半ばまどろみながら小田原へ向かう。夜が明けて、7時前に小田原着。構内のオダキューOXで菓子パン3つを買って、東海道線乗り場に向かう。7時18分発の静岡行きに乗る。車内は高校生でほぼ満員であった。根府川からは朝の相模灘を望む展望の良い区間である。きょうも快晴である。真鶴湯河原と海を見て、熱海に停車。伊東線を分けて長い丹那トンネルに入る。ザックから本を出し、日本は近い将来経済的破滅するというケイザイ本を読みながら過ごす。
9時1分静岡着。安倍川ぞいを走る静岡鉄道バスは畑薙行きと同じ7番乗り場から出る。ほどなく上落合行きのバスに乗り、静岡市街を抜けて安倍川沿いを走る。牛妻坂下でバスを降り、すぐに幹線道路からはずれ茶畑のなかの農道を登って行く。茶畑のいちばん上から竜爪山方面の登山道に入って行く。ふつうの登山道の登りだが、杉林の中の道が延々続き、退屈に感じなくもない。マイペースで頭は別な事を考えながら、しんどい登りをこなしてゆく。
一時間ほど登ると、若山との分岐に出た。若山経由のほうが正規の東海自然歩道ルートだが、前回通っているので今回は巻き道をつかうことにした。若山の西斜面につけられた狭い道で、一人通れる分だけのスペースしかない上にところどころロープの張られた箇所もあって、楽な道ではなかった。ほどなく若山経由の道と合流し、尾根道をちょっと進んだ後、文殊岳へ急な登りとなる。相変わらずの少し暗い杉林の中の登りである。頂上まで0.5kmの表示を過ぎると登りは階段状になり、最後は右側を巻いてそのあと丸太階段ののぼりが続いて、やっと頂上に出た。
竜爪山の頂上は文殊岳と薬師岳のふたつあって、標高は後者が10メートルばかり高いが、展望は断然前者のほうが良い。東側は富士山が左右にきれいな裾野を引きながら聳え、南は清水港や三保半島が見える。駿河湾の彼方にぼんやり見える陸地は伊豆半島であろうか。西側は木々が茂り展望はあまりないが、山々の向こうに南アルプスの白銀のつらなりが見える。実にぜいたくな眺めである。展望をたのしみながら菓子パンとブランデー水の昼食。
そのあと稜線を少し下って尾根沿いに進み、もう一度薬師岳への急な登り。これをしのいでなお進むと穂積神社への分岐に出た。急峻な斜面を丸太階段で下り、その次に鉄製の階段が連発される。鳳来寺山の鉄階段はマンションの非常階段風だが、ここのは工事現場でよく見られる鉄パイプとラッタル(踏み板)の組み合わせで作られており、多少不安を感じなくもない。高度を下げて、あっさりと穂積神社に到着。左に折れて山道を少しジグザグをきって下るとほどなく林道に出て、あとは西里まで8kmの林道下りとなる。
きょうはこの林道を下ったところで打ち切る予定なので、MDウォークマンを当てて、KOTOKOさんを聴きながら猛然と林道を下りのエネルギーを利してタタタタと下った。しばらくは山肌をカーブを切りながら下る道なのできちんとインをとって、手早く下った。フォッサマグナ露頭を瞥見して、なお下って行くと流れをかたわらにするようになり、そこからもゆるい下りを淡々と進み、MD1枚を聴きおわる頃、キャンプ場に出た。ここから西里温泉まではすぐである。次回以降の行程を勘案し、興津川ぞいの寺尾島バス停まで歩いて13時33分、きょうの行程を終えた。4時間足らずの歩きなのでさほど疲れを感じない。
四年前に訪れた「やませみの湯」に入る。桧の露天風呂につかり、のんびりと青空を見上げる。東京での苛烈な日々がウソのようで、実に心地よい。いい気分で風呂から上がり、缶ジュースを飲んで一憩。そのあと14時26分発のバスで興津川沿いを下り、但沼車庫で乗換えて興津駅に到着。ほどなく現れた沼津行きに乗る。由比で特急に抜かれ、右手にバイパス越しに海を見て、沼津で東京行きに乗り換える。小田原のあたりで日が暮れた。相模線で橋本を回って帰り、自宅には七時過ぎに帰着した。