第57区 伊勢神峠→田口

2003年12月6日(土) 所要タイム 5時間32分 費用発生15,740円

106小田原・・・452豊橋552・・・620東岡崎651=756足助837=905伊勢神913−933伊勢神峠−1008大多賀峠−1053寧比曽岳1100−1213段戸湖1225−1419大名倉−1505田口−1509田口バスターミナル1510=1555本長篠1603・・・1656豊橋1714・・・浜松・・・静岡・・・・2020熱海2048・・・小田原2104・・・新百合ヶ丘・・・・2240多摩センター

東海自然歩道は本コースと恵那コースと山之辺コースに分かれている。私は本コースは2001年の11月に、山之辺コースは2003年の1月に踏破しているから、恵那コースを踏破すればいちおう「東海自然歩道をすべて歩いた男」ということになる。その恵那コースも、北回りなので険しいかなと思っていたが、平坦な部分も多く、本コースより少ない時間で分岐点の寧比曽岳に到達できそうである。3年前に登ったときは、奥深くに位置する山にしてはなだらかだなという印象をうけたが、それでも標高は1120mあり、東海自然歩道の中では高い部類に入るので、雪が降る前に踏破すべく、前回の伊勢神行きの一週間後、私はまた旅に出た。

会社で10時過ぎまで仕事をしたあと、いつものパターンで京王八王子のコインロッカーからザックを取り出し、駅前のスーパーで食料を調達し、そのあと松屋で唐揚げ丼をかき込んだ後、八王子から横浜線で週刊誌を読みながら町田へ向かう。町田からの小田急は金曜の夜、忘年会シーズンということもあってけっこうな混みようであった。いつもなら海老名か、悪くても本厚木や伊勢原で席にありつけるのだが、きょうは秦野でようやく座れた。電車は丹沢山麓を走り、新松田に停車。ここでようやく車内が空いてきた。

酒匂川をわたりしばらく走って小田原に到着。いつも通り夜行快速「ムーンライトながら」に乗りこむ。きょうは豊橋でおりないと後の計画が滅茶苦茶になってしまうので寝過ごしを警戒したが、豊橋の長時間停車でうまい具合に目が覚めた。底冷えのする豊橋のコンコースで一時間ぼんやりと名鉄の始発を待つ。こういうときの一時間は週刊誌を読んでいても長い。寒くて文章に没頭できないのだ。

豊橋発5時53分の新名古屋行き特急に乗り、東岡崎にはすぐ着いた。駅前のコンビニで朝食用のおにぎりを調達し、6時51分発の足助行きのバスに乗りこんだ。たちまち私は眠りに落ち、足助まで眠ってすごした。足助のバス待合所でコーンスープを飲みながら稲武行きのバスを待って乗る。車内で塩まぶし海苔の天むすおにぎりの朝食。前回来た伊勢神バス停で下車。きょうも天気は悪く、降水確率70%とのことで空はどんよりとしている。旧道を進み、心霊スポットトンネルの手前で山道に入り、少し登って前回打ちきった道標にタッチして、東海自然歩道の旅を再開した。

伊勢神宮遥拝所で右に折れ、尾根道を進む。ゆるやかなアップダウンが続く。いくつか休憩所を通ると、いこいの村愛知(現在は閉鎖)の敷地内に入り、本館の手前を左折し、テニスコートのふちを通り、大きい休憩所の横を通ると県道と並走するようになり、その県道を渡る所が大多賀峠である。鉄階段で山に入り、また丸太階段で高度を稼いで、しばらくは尾根道が続く。ほどなく丸太階段が断続的に現れ高度をぐいぐい稼いでいく。歩幅に合わない丸太階段であり、1箇所崩れている所もあったので階段脇のトレースを上がって行く。

高度1000を超えたところから、風が強くなってきた。葉の落ちた枯れ木の間の斜面をゼイゼイいいながら登って行くと、目の前に見覚えのあるあずまやの建物が見えた。スタートから1時間20分で、寧比曽岳の頂上に戻ってきた。夜行明けなので体が重く、少しくたびれた。3年前と同じように西側は奥三河の山々が連なっている。寒く、雨も降り出したので傘をさして田口方面への道を下る。尾根を歩き、少し登り返して富士見峠、ここで右に曲り階段状の道をドスドス下ったあと、左に曲って長い長い山腹のトラバース道を進む。

森の中の高度1000mの平坦な歩きだが二回目だと単調に感じなくもないし、雨も降っているのでちょっと憂鬱な気分で前へ進む。気分転換にMDウォークマンの音楽を耳に当てながら淡々と進む。ときどき谷を越えるためにトレイルは大曲りする。そんな雨霞が立ちこめる中をしずしずと進み、道がはっきり下りになるころ、林道に出た。今回は裏谷原生林歩きは省略して林道で直接段戸湖に向かった。3年前と同じように、湖のほとりでパンの昼食。まだ設楽田口までは14キロもある。

ザックカバーをかけて歩きを再開。きららの里から県道をしばらく進み、峠へ向かって階段状の登りをこなし、そのあと林道と2回交差し、下り道を進む。しばらく山腹をぐいぐい高度を下げていったが、木の階段で派手に転んでしまうアクシデントもあり、そこからは滑らないように気をつけて下った。ほどなく道は寒狭川ぞいの森林軌道あとの道となるが、崩壊箇所や枝沢を渡る所では木の階段や木の桟道を通らねばならず、しかも滑りやすいので徐行運転を余儀なくされた。左手に傘、右手に杖なので手を使っての補助がやりにくいのである。段戸湖から二時間弱で大名倉にたどりついた。集落の中を横切って、なお寒狭川ぞいの道は続く。

松戸橋が近くなり、予め調べておいた田口発のバスの時刻が念頭にちらつく。15時10分のバスに乗れるかどうか微妙なので若干ペースを上げ、ほどなく支流を鉄橋で渡り、林道に出て、ほどなく松戸橋を渡った。ここから山道をグイグイ登る。ここにきてのハイピッチの登りはきつい。90mばかり高度をあげ、ようやく田口の街並みに入った。設楽警察署の裏を通り、15時5分、福田寺の石段前の道標にタッチしてコースを離脱。右折して国道に入り、田口バスターミナルへ小走りし、ほどなく3年前の記憶通りスパーというスーパーと独特のレストハウスが見えた。あわただしく本長篠行きのバスに乗りこんだ。

ひといきつく頃バスは長いトンネルを抜け、滝上から海老の集落に入っていた。霞みのかなたに宇連山の稜線が見え隠れする。このあたりの山行きの通過は往路同様苦戦が予想される。一眠りして本長篠着。16時3分の豊橋行きに乗る。雨は上がり西日が差しこんできた。車中で行動食の残りのパンを食べるとたちまち眠くなった。やがて日が暮れて豊橋着。コンコース内の壷屋できしめんを食べたあと、普通列車を乗り継いで、そのつど眠りこけながら帰京した。

58区 田口→四谷へ

東海自然歩道裏編へ戻る

ホームへ戻る