2001年5月2日(水) 27区より継続 所要時間 7時間7分
550四日市・・・600富田601・・・650東藤原駅−654東藤原−800黄金橋−845登竜荘−954切畑−1040尾高観音−1120朝明口−1145水無口−1212風越峠−1245希望荘−1330蒼滝−1401湯の山温泉1407=近鉄湯の山・・・四日市1445・・・名古屋1525・・・熱海1720・・・小田原・・・新百合ヶ丘・・・多摩センター1945

朝五時半、私は四日市のホテルの一室で前夜に買っておいたコンビニ弁当を食べていた。揚げ物が多いので腹持ちがするだろうと思う。テレビの天気予報は午後からの降水確率が80%であるというバッドニュース。前半飛ばそうと考えつつ私はホテルを出て近鉄の四日市へ向かった。5時50分発の名古屋行き準急が四つ目の富田で三岐鉄道の始発に接続する。三岐鉄道の車内で一眠りし、伊勢治田での交換待ちで目が覚めた。5月頭なのに肌寒い。次の駅が東藤原である。駅員に切符を渡し、昨日打ち切った地点へ向かう。
寒いのでジャンパーを羽織ったまま早足で進む。昨日と同じ田園地帯のアスファルト道を標識通りに歩かされるつまらない道である。こんなこともあろうかと今回はMDウォークマンを持参してある。朝の自然歩道にふさわしいのはクラシックであろうと考え、入れたMDはA・ヴィヴァルディの「調和の幻想」。弦楽合奏の心地よいハーモニーが入ってくる。ほどなく道が三岐鉄道沿いになり、そのあとループして細いトンネルで三岐鉄道の下をくぐる。そこからは林の中のうっそうとした車道歩き。伊勢治田への分岐を2箇所過ぎると新町の街並みを突っ切り、しばらく歩くと青川を「黄金橋」という縁起の良い名の橋で渡る。雨が落ちてくる前になるべく前進しておかねばならない。
調和の幻想を聞きながらしばらく進むと道標が田圃の畦道へ入るよう指示している。畦道からいったん林道に戻り、ふたたび畦道に入ってこんどはそのまま登山道に入る。少し登って、低い峠を越えてそのまま道なりに下って行くと国道421号に出た。そこを右折し国道を鈴鹿山脈方面へ西へかなり進むと旧道に入り、落合橋を渡ってしばらく進むと若干古びた建物の国民宿舎登竜荘がある。そこから沢沿いの山道に入って行き、ほどなくがらんとした水晶キャンプ場に到着した。ここからは山道なので揺れて音飛びがするのでMDを切って、羽織っていたジャンパーも脱ぐ。「10人以上一度に渡らないで下さい」という警告付きの吊橋を渡り、福王神社方面へゆるく登って行く。
茫洋とした登りを続け、途中で道幅がやたら広くなったりしているうちに道は福王山の巻き道となる。そして道は下りに点じ、福王神社分岐を経て、切畑まで一気に下って行く。緩い下りなので若干ピッチを上げて行く。下りきったところが切畑で、そこからはダートの林道を登り、八風の大岩を右に見てから左にカーブし、こんどはダートの道を下って車道に戻る。再びヴィヴァルディを聞きながらアスファルトの道を淡々と歩き、尾高観音の前の道に差し掛かったところで雨が落ちてきた。ついに降ってきたか非協力な天め。ここでおにぎりの朝食タイムにする。
カッパを羽織り、中央分離帯につけられた歩道を進み、高いヒノキ並木の尾高観音参道に入る。聖徳太子作の千手観音がある観音堂で左折し、林道に戻ってから少し歩き、山道を進むと三重県民の森。車道をカーブ切りつつ進んで行くと野外ステージを過ぎ、ほどなくグリーンランドあさけの横を通る。かまど場で野外炊事に来ている子供達が歓声を上げている。なおも歩くと朝明日バス停に到着。「朝明日」と書いて「アサケ」と読む。ここからはバス道路を1キロ強、上流へ進む。けっこう勾配がきつく、車道にしては苦しい登りであった。途中、工事中で片側交互通行の箇所を過ぎ、さらに上流へ歩いて行くと、水無口バス停の横で左折し、朝明日川を堰堤伝いに渡り、対岸に渡る。ここからは本日最大の難関、風越峠越えである。ウイダーエネルギーインゼリーを1袋吸い込む。
風越峠への道は疲れている体にはこたえるので、慎重に登った。沢沿いの道を丸太階段を織り交ぜながら登らされる、結構しんどい道である。傍らの流れを何回か渡り返し、流れがだんだんか細くなって行き、そして道は険しい階段登りとなり当方は顔をこわばらせて登る。おりから雨が強くなってきた。懸念していた苦しいのぼりは30分ほどで終わって、どうにか風越峠を過ぎ、そこからは下りにかかる。丸太階段の下りを滑らぬように淡々と下り、ほどなく井戸谷の流れを渡り、おおるり橋を渡って希望荘の横にたどり着いた。そこからは車道をすこし下り、鈴鹿スカイラインの下をくぐって、湯の山温泉へラスト3キロの道。
ここからの登りも予想以上に手強かった。かなり登らされ、いったん小沢をわたってからものすごい傾斜の急な階段を登り切り、スカイラインの横からさらに歩きつづける。雨で眼鏡が曇り足下が覚束ない。だがもはやここまで来たら気合で前進するのみであろう。ほどなく道は下りに転じ、車道に出て蒼滝へのぼりにかかる。渓流にかかる橋を2度渡り、ほどなく落差50mと、けっこう豪壮で水流の多い蒼滝に出る。滝を瞥見した後、湯の山温泉へ最後の登りにかかる。気合を入れてジグザグの登りをゆき、御在所岳裏登山道を分け、ロープウェイの下をくぐりなおも山肌を雨に打たれながら巻き気味に進むと、湯の山温泉街の一角である大石公園に飛び出した。
これで勝負は終わった。あとは雨の温泉街をバス停まで下るのみである。三岳寺の横を通過し、旅館が立ち並ぶ中を下って行くと、ほどなく湯の山温泉バス停にたどり着いた。湯の森方面の道標にタッチして本日は終了。カッパを通り越して下のシャツまで雨でずぶ濡れである。ほどなく湯の山温泉駅行きのバスが現れた。あっさり近鉄の湯の山駅に到着し、四日市で近鉄特急に乗り継ぎ、名古屋に出て新幹線で帰京した。