3 みずがき山

1992年10月11日 夜行日帰り

034立川・・・415韮崎420=520増富温泉=545瑞垣山荘ー625富士見平ー815みずがき山ー935富士見平ー1210増富温泉

 受験勉強の間の気分転換のつもりで登った。土曜の夜の中央線の今はもうない普通夜行列車に乗り込み、韮崎を目指した。甲府で1時間35分も停車し、韮崎には4時15分到着。接続する山交バスに乗りこむ。(この夜行接続バスも今は運行されていない) 60箇所以上の停留所案内のテープを全て聞き流す。運の良いことに増富温泉には不定期運行の瑞垣山荘行きのマイクロバスが停まっていた。林道歩き三時間が短縮された。

 瑞垣山荘前からの急斜面の小道を登る。四〇分ほどで富士見平小屋に到着した。テントが多い。またマイカーで来たらしい中高年登山者が多い。ここから紅葉に色付きはじめた道を三十分ほど歩くと、小川山への道を右に分け、天鳥川への短いが急な下りを慎重に降りてゆく。ほどなく天鳥川の細い流れに飛び出す。正面には目指す瑞垣山の奇怪なる岩峰が聳えており、紅葉とのコントラストが実に美しい。気持ち良い川のほとりで鶏飯握りの朝食をすませたのち、いよいよ急登に挑む。

 木のハシゴを越え、岩と岩との間を手がかり、足がかりを探して登る。まるで天然アスレチックのようである。難所の前ではどうすべえか、と考えるために立ち止まるし、降りてくる人に道を譲ることもあるので息はあまり乱れず、結構楽しめた。日曜日なのですれ違う人が多い。黙々と岩と格闘し、8時15分、あっけなく頂上に着いた。

 山頂は白い露岩が積み重なっていた。ふもとや小川山方面が良く見渡せたが金峰山方面はガスにさえぎられて良く見えなかった。風が強く、寒いので早くも戻りにかかる。下りは登りにないスリルがあって気が抜けない。ハシゴなどは下りのほうが怖い。それでも軽くこなせる部分もあり、朝食をとった天鳥川に戻ったのは九時過ぎであった。  小川山分岐までの急な登り返しを過ぎれば紅葉の下の快適な道である。テントとアルミロールマットが目立つ富士見平に着いたのはまだ九時半過ぎ。金峰山往復を一瞬念頭をかすめたがあとの筋肉痛を恐れ、実行しないことにする。乾杯用のグレープジュースをここで飲む。

 林の中の心地よい下りを終え、瑞垣山荘からは行きにマイクロバスで通った林道を歩く。渓流の眺めはまあまあで、安心して歩けるも単調なのが難である。こんなこともあろうかと思って持ってきたヘッドホンステレオを耳にはめながら、林道を下る。時々往来する車が煩わしい。振り返れば、みずがきやま、そして金峰山(五丈岩らしきものが見える)が別れを惜しむかのように立っている。

 テープ二本を聞いたら増富温泉であった。奥秩父はなかなかいいぞと思った。

4 雲取山へ

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