(山紹介及びもっとも楽な登り方。)中央アルプスの最高峰。展望は言うこと無し。のぼりかたはやはりロープウェーの利用がベスト。難易度1プラス。
019立川・・・340辰野453・・・554駒ヶ根=740しらび平748・・・755千畳敷ー830宝剣山荘ー857木曽駒ヶ岳ー917宝剣山荘ー928宝剣岳ー1010極楽平ー1027千畳敷1038・・・1046しらび平=1200駒ヶ根1244・・・1820高尾
労少なくて頂上に立て、標高の高い木曽駒ヶ岳をやろうと思い立つ。しかしこの山は前述の理由により人気が高く、夏のピーク時においてはロープウェイの二時間待ちは当たり前だという。よって体に負担はかかるが夜行利用でサッと登ってパッと帰るプランを立てた。
立川発0時19分の急行アルプスの車内は中高年の登山客で満員で、立川から乗った私は大月まで座ることが出来なかった。深夜の中央本線を急行は走り、3時40分、辰野着。ここで飯田線の始発を一時間待つ。
飯田線は元私鉄のため駅間距離が短く、景色もどうということのない天竜川の谷底平野を行くためはっきりいって退屈である。一時間ほど乗って、駒ヶ根に降り立つ。しらび平までのバスは途中に不通区間があり、そこだけ数百メートルを歩かされる。バスは中御所谷を奥へ進み、しらび平に到着。一番バスだったのでロープウェイには待たずに乗れた。
ロープウェイは圧巻であった。標高1600mのしらび平から、2600mの千畳敷まで7分で一気に登ってしまう魔法の箱である。むろん途中の絶景は言うことなし。往復2060円も頷ける。今回は速攻勝負なので早々と駒ヶ岳に向かう。ほどなく八丁坂のジグザグの登りにかかる。夜行明けなのでつらく感じる。しかし30分で乗越浄土に着き、苦しい道は終わる。中岳は西側を巻く。すこし危ない箇所もあったが登らなくてすむのでほどなく駒ヶ岳との鞍部に着いた。ここからちょっとがんばって登り、千畳敷から一時間で駒ヶ岳頂上に着いた。御嶽山が木曽谷をはさんでじつに雄々しく聳えている。
南アルプスの眺めが圧巻であった。甲斐駒に始まり、北岳からずーっと南へ、はてしなく、雲上の、まさに神秘の世界が広がっている。奥秩父が「黒竜の尾」ならば南アルプスは「永遠なる神秘の世界」とでもいうべきか。南アルプスの奥には富士山も見える。近景の中央アルプスも宝剣岳、中岳、前岳にはじまり、南は空木岳まで数々の山々が稜線を造っている。まさに絶景である。
頂上を後にし、展望を楽しみながら宝剣山荘まで戻る。このまま帰るのも物足りないので宝剣岳もやることにして登って行く。死者も出ているからいかなる峻険な山かと想像していたが三点支持さえ守っていればあわてることもなく、鎖もアングル(鉄のクイ)も補助程度で事足りたし、何より距離が短いので15分足らずで頂上に着いた。
ここからの宝剣南稜も閉口したが赤ペンキのコースサインが最も安全なルートを示しておりなんとか通過できた。眼下の千畳敷カールがよく見下ろせる。登山者及び観光客が私がさっき歩いた宝剣山荘への八丁坂に鈴なりになっており、千畳敷駅のスピーカーが「本日のロープウェイは大変混雑しております、午後は二時間以上の待ち時間が予想されますので早め早めの下山をお願いします」などとがなり立てている。現代日本の観光のすさまじさを思い知る。
極楽平から千畳敷への下りにかかる。すこしザレた下りだが、一般観光客も歩けるようにカスタマイズされているのでほいほいと下れ、千畳敷ホテルの建物が徐々に大きくなり、千畳敷に降り立つ。も少し展望を楽しみたいという思いを振り切り、魔法のゴンドラに乗り、しらび平に下る。しらび平は大変な雑踏であり、ロープウェイ乗り場も長蛇の列が出来ており、整理券が配られていた。夜行作戦は正解であった。
酷暑の中満員のバスに揺られ、不通区間を歩かされ、退屈な飯田線に乗せられ、山でかいた汗の上にまた汗をかいたので、上諏訪駅で途中下車し、駅露天風呂は狭いので、駅前の商店街にある温泉銭湯(上諏訪駅を出てから、国道20号を右にゆき、二つ目の信号?を左に折れると、精進湯という温泉銭湯がある。あまり知られておらず登山帰りに汗を流すのに最適である)に入った。入浴料220円は安い。
次に中アに来る時は空木岳ねらいであろう。あの混雑を見て、もう当分いいやとも思うが…風呂から上がり、さっぱりとした気分で私は駅に向かった。