ROUTE VENUS 93

kirigamine 1925 & utsukusigahara 2034

93.8.11(wed)

No:10 kirigamine

立川034・・・546茅野605=701車山高原ー750車山ー820蝶々深山ー837物見岩ー900鎌が池ー925八島高原

 大物八ヶ岳の後は、高原散策をやってみようと、霧ケ峰及び美ヶ原にねらいをつけ、中央線の普通夜行に乗り込む。車内は登山客のほか、青春18きっぷ利用と思われる鉄道ファンも多数乗っていた。隣のボックスに座っているのも明らかに鉄道ファンと思われる少年の二人組であり、時刻表をあれこれ見ていて、首にカメラをぶら下げていて、網棚に三脚が乗っている。上野原で通勤客を降ろしある程度空いた列車は西へ走る。

 甲府の1時間35分停車の間に駅前のコンビニでカップラーメンを買い、お湯を入れ、列車の中に戻る頃には出来あがっており麺をすする。午前4時に再び列車は動き出し、長坂あたりで夜が明け、小淵沢着。南アルプスは悪天候のため見えない。列車は朝靄の中を諏訪盆地に降りて行き、5時46分、茅野着。ここには3週間前に来たばかりである。早朝のバスターミナルには美濃戸口行、渋の湯行き、車山行きのバスが停まっており、運転手たちが談笑していた。

 6時過ぎに車山行きのバスは発車し、諏訪盆地を徐々に過ぎて山中に入り、白樺湖をぐるりと一周すると丘のような感じの霧ケ峰が現れた。ルート・ヴィーナスに入り、ほどなく終点の車山高原に着いた。車山にはリフトが何本もかかっており、労せず頂上まで行けるが、朝早いせいか運行していなかった。車山の頂上まで歩く。ゆるい登りからややきつい登りへと変わる。夜行で来た身にはつらい。白樺湖や茅野の方面が見える。八ヶ岳は裾野だけ、蓼科山も下半分だけ見える。

 風が強く、リフトがガタガタ音をたてている。頂上直下の階段状の道をゆっくりと登りきり、小広い車山に着いた。うら寂しい雰囲気で何かぱっとしない。頂上についたという感動に乏しいのだ。

 車山乗越からはたどる人も少ない、静かなコースであり、あたり一面、草原と丘の世界である。高山植物も目に付く。少し登ると蝶々深山。霧がふかくなってきて50m先は白い。霧の間にゼブラ山が垣間見える。これが高原の真髄?なのだと自らにいいきかせる。物見石を過ぎてからは下りとなり、沢を二つ渡ると鎌が池キャンプ場であった。ここからの八島ガ原湿原が素晴らしかった。小池を配した眺めはすばらしい。木道を歩く。水面には小波が立っている。

 ざわざわざわ、ざわざわざわ、草原が風になびく。こんなところで昼寝をしてみたいものである。湿原を半周し、ルート・ヴィーナスの下をくぐり八島山荘に着いたところで雨が本格的に降ってきた。やはり延期すれば良かったかと思う。アイスを食べながら美ヶ原行きのバスを待つ。霧ケ峰・美ヶ原ダブル登頂作戦も後半に入る。

No11. utsukusigahara

八島高原1036=1123山本小屋前ー1137美しの塔ー1212王ケ頭ー1225美ヶ原高原ー1350松本

 雨のルート・ヴィーナスをバスは進む。景色はほとんど見えないのでバスの運賃表のメーターを見る。八島から乗った私の整理券は6番であり、メーターの6番の欄を見ると運賃が恐ろしいスピードで上がってゆく。有料道路を走っているということを勘案してもこの上がり方は尋常ではない。47分の乗車で運賃1700円。

 山本小屋から幅の広い砂利道を歩く。両側は牧場で牛が寝そべっている。濃霧になってきて10m先は真っ白である。美しの塔のあたりで道を見失い塔を一周してしまったりして時間を食った。展望はまったくない。晴れていれば中部山岳のほとんどが見渡せるのだが、残念千万の思いである。小雨がぱらつき、メガネに雨滴が付く。

 突如、霧の中から巨大なホテルが出現し、続いて鉄塔が出現して、王が頭の頂上に着いた。ホテルと鉄塔の間に小さな祠があるのみで、とても頂上とは思えない。自宅近所の駐車場とあまり変わりがない。早々と下山する。少し下って林道に出て、美ヶ原高原のバス停に着いた。

 松本行きのバスに乗ってからやっと霧が晴れてきて下界を一望できたが、後の祭りである。つづら折りの急坂をバスは下り、松本バスターミナルに到着。日差しが眩しい。

 松本市内を探索し、そばを食べ、帰途に上諏訪の狭い駅露天風呂に立ち寄って汗を流し、小淵沢から見なれた青い列車に乗り、甲府と相模湖で特急に抜かれ、19時間ぶりに東京都に戻ってきた。多摩川を渡り、19時53分立川着。南武線に乗り換え分倍河原帰着。最後の力を振り絞り、自転車をこぎ自宅にたどり着いた。

すぐさま布団に横になる。長かった一日が終わった。

12 両神山へ

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