6 天城山

1993年4月2日(金)

855伊東=1005天城高原ゴルフ場ー万二郎岳ー万三郎岳ー十字路ーゴルフ場1340=伊東

受験に失敗した。

 気持ちを切り替えて宅浪生活をはじめるにあたり、またどこかの山へ行こうと思い、天城山に狙いをつける。

 分倍河原発5時41分の南武線に乗り、登戸で小田急に乗り換え、小田原から東海道線で熱海、そしてリゾート21で伊東へ向かう。久しぶりに海を見たのでワクワクする。伊東駅から天城高原ゴルフ場行きの客となる。ほぼ満員の客を乗せてはいたがぐらんぱる公園とシャボテン公園で観光客を大量に吐き出してからは乗客は数えるほどに減り、天城高原の別荘地に入る頃にはガラガラになった。

 バス終点の天城高原ゴルフ場から歩く。ここから林の中の静かな道を行く。四辻から万二郎岳へ向かう。ぬかるみが多く、歩きにくい。ややきつい登りを経て標高1294mの万二郎岳にたどりつく。ここから最高峰の万三郎岳までは一時間である。いきなり激しい下りがあり、そのあと登り返す。起伏の激しい尾根道である。途中やっと見晴らしのきくポイントがあった。北は天城高原のゴルフ場が見渡せ、東は山々のかなたに海との水平線らしきものが見える。そこからはみごとなアセビのトンネルをくぐる。トンネルは風情があって良いのだが、道は版画に彫刻刀で彫りつけたような道でしかもドロドロしている。

 かなり歩き、鞍部の石楠立(しゃくなげたて)に着く。ここからはいくらかの急登があり、倒木が道を塞いでいたりしてルートファインディングを要求されることもありかなり厳しかった。丹沢に似たエグさである。残雪が散見される。最高峰の万三郎岳からの展望は北面から富士山を背景にした麓の街が見えたほかは木々に遮られ何も見えなかった。

 下山路にとったシャクナゲコースは悪路の上、急下降なので閉口した。一度だけ転んでしりもちをついてしまった。 コースサインを頼りに十字路の分岐に着き右折してゴルフ場への戻りにかかる。北面のトラバース(山腹を巻くようにつけられた平行なルート)道なのだが、木の橋が壊れていたりして結構長く、つらく感じた。往路との分岐の四辻に着いた時は安堵した。ここからゴルフ場まではすぐである。だれもいないゴルフ場のクラブハウスは雰囲気が異様である。接続良く伊東行きのバスが来た。

 バスの窓を開けてみる。吹き込む高原の涼風が心地よい。帰途、小田原からロマンスカーに乗った。「走る喫茶室」で飲んだアイスココアはすこぶるおいしかった。

7 甲武信岳へ

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